ある日、ふと気づいた。毎朝目にするニュースや、聞こえてくる社会の雑音に心がすり減っていることに。そんなことに気づいたのは、最近になってからだ。
だから思い切って、そういった情報から自分を遠ざけることにした。スマホのニュースアプリもアンインストールし、SNSのタイムラインも見ないようにしている。世間の動きに触れなくても、今のところ何も困ることはない。むしろ、少しずつ自分のペースを取り戻しているような気さえする。
仕事中は相変わらずaudibleで小説を流している。好みの小説には、不思議なほどの心地よさがある。どこか遠い異世界の中で、誰かの人生を追体験しているような感覚だ。ときには物語に吸い込まれ、時間の流れを忘れてしまう。もちろん、仕事をしなければならない現実に戻されるけれど、その合間にふと、物語の余韻が漂う。音楽も同じように日々の支えとなっている。プレイリストには、懐かしい曲や最近お気に入りのものが混在していて、気分によって自由に選べるのが楽しい。
昨年から始めたタバコも、今では一日のリズムの一部となった。peace super lightsの柔らかな煙が、疲れた神経をそっとなだめてくれる。いろんな銘柄を試したけれど、今の自分にしっくりくる。吸い込むたびに、少しだけ思考が整理されるような気がする。そしてその瞬間、ほんのわずかながらの余白が心に生まれる。
こんな生活に変えてから、自然とモチベーションについて考えることが増えた。毎日ただ流されるように過ごすのではなく、自分自身で小さな目標や喜びを見つけることが大事なんだと思う。世の中の動きに左右されず、自分のリズムで生きる。それが、今の自分には一番合っている。外の世界で何が起きていようと、自分の心の中で何が大切か、それを見失わないことが何よりも重要だということに、改めて気づかされた。日常の中にある静かな瞬間が、実は自分にとってとても貴重なものだったんだ。
穏やかで静かなこの時間は、もしかしたら今まで忘れていた「自分らしさ」を取り戻すための過程なのかもしれない。何も特別なことはしていないけれど、この生活を続けていけば、きっと何か新しい発見があるだろう。