夏の切花の管理について

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夏に切花が長持ちしない原因

夏は冬に比べて切花の持ちが良くないと言われます。なぜ良くないのかを深堀りしてみました。

大まかに5点をあげまてみました。

1、本来、夏に咲く花ではない花である。
2、葉の蒸散が活発になり水切れをしやすい。
3、高温多湿で植物が蒸れる。
4、水にバクテリアが発生しやすい。
5、植物にカビが発生しやすい。

切花を長持ちさせる薬剤の画像

長持ちさせる具体的な方法

1:夏に咲く花を選ぶ。

夏の環境に対応しているのでより長く咲きます。また、花弁や葉の厚みのある植物は、水分を多く含んでいるため比較的花持ちよい傾向があります。

また、花を生ける前の前処理をする事で花持ちが良くなります。山野草系の植物は沸騰したお湯に10~20秒切り口をつけてみてください。

2:蒸散は主に葉にある気孔で起きています。

気孔は水分を調整していて、余分な水分を排出したり、逆に水分を吸収します。夏は蒸散が活発になるので、葉にスプレーをすることで水分の吸収を補うことができ、長持ちさせることが出来ます。

3:植物は気温が上がると、液胞と呼ばれる細胞が崩壊して水分が流出し傷みます。

水分が流出して痛んだ状態を「蒸れた」と言います。切花は涼しいところに置く事で、蒸れ(液胞の崩壊)を防ぐことができます。

4:水に含まれるバクテリアの量を調節するには、切花を生ける器を清潔に保つ必要があります。

一般的に中性洗剤とスポンジで洗浄されていると思いますが、隅の汚れが落ちないです。隅の汚れにはバクテリアが繁殖していて、水換えをしても水の濁りが早いです。

隅の汚れを落とすには、泡洗剤をおすすめします。除菌成分配合の泡洗剤で落とします。また、取れなくなってしまった隅の汚れは、塩素系の泡漂白剤を利用してみてください。すっきり落ちて、水も濁りにくくなります。

きれいになった器には、きれいな水を使用することも大切です。清潔な水道水を使い、追加でバクテリアを殺菌、除菌できる物質を利用します。おすすめは次亜塩素酸ナトリウムが扱いやすいです。AMAZONで顆粒になったプール用消毒剤が販売されていますので使ってみて下さい。

切花自体にもバクテリアは付着していて、植物の細胞を餌に増殖します。特に取り付きやすい部分は切り口になります。切り口には植物が水と栄養を吸収する維管束と言う孔があります。ここをバクテリアが変成させ、孔が埋まると水と栄養を吸収出来なくなります。孔が埋まらないよう、1~2日に一回は茎を1~2cmカットして下さい。ただし、孔を潰さないように、よく切れるハサミやナイフで行いましょう。

5:カビは水分と有機物と温度で繁殖します。

有機物である痛んだ葉や茎や花は細胞壁が壊れ、カビが侵入繁殖しやすいので取り除きます。
水分が加湿にならないように風通しを良くして、エアコンなどで気温を下げます。
ただし、エアコンの風は極端に乾燥しているので、蒸散過多になり萎れてしまうので注意してください。

5つの項目を意識してもらうと、多少、夏でも切花は長持ちするように思います。

それでは、また。